ウォーターボーイズ以降から矢口史靖監督の映画はわりと観てますが
今回も面白かったです。
映画の帰りに観てよかったなぁと思える、外れなさ、なんですよね。
今回は林業。見終わって林業のことは何にも知らないんだなぁと気づかされましたね。
農家なら短いスパンで自分の仕事の成果を目にすることができますが
林業はそうはいかない。１００年２００年の世界。今の仕事の出来は孫の、そのまた孫の時代になって初めてわかる。。。凄い世界なんだなぁと。世界観が変わりますね。
そうやって林業のことを画面を通して知るにつれ
林業という職のすばらしさを目の当たりにすることができました。
途中、エリート大学生がやってきて林業を生業としてる人を（悪気はないけれど？）
小ばかにするシーンがあるのですが
ここでは主人公だけじゃなくすっかり林業に魅了された観客の私も腹たったくらい・・・
中身を知りもせずに勝手なイメージで馬鹿にする。。
かっこいいカタカナ職業の下に地道にきっちり仕事をしている人がどれだけいるのかと。
先月観た『LIFE!』でも世界を飛び回るフォトグラファーの影には
それをきっちり支えている写真管理部の仕事があったように、
何の仕事でも奥が深く、誇りを持ってやっている姿はカッコイイよね。
今回の主役は染谷くん。
大学受験に失敗し、ちゃらんぽらんな都会人の若者がポスターの綺麗な女性の写真につられて
林業の職業訓練を受け、神去村に住み込んで林業に従事することになった若者のお話
まずは職業訓練の講習から。。
訓練に参加するメンバーのキャラクターがわかりやすい。
知識ばかりの頭でっかち、ヤンキー、自衛隊のムキムキなど・・・
早い展開の中でうまくキャラクターを見せつつ伏線を貼る、無駄がなくテンポもいいなぁと思いました。
（あるあるネタもよかったよ・・・）
頭でっかちのインテリは実際の作業ですぐに挫折してしまったり（笑）
主人公が怪我して血が流れたとき真っ先に「大丈夫か！」と協力してくれるのはヤンキーだったり（笑）
なんとか無事訓練を終え、今度は実際に仕事に神去村での一年間の林業生活
ここからがこの物語の本題なのですが・・・
お約束の展開のようでなぜか新鮮な空気感がここちよかったです。
今回は自然の神秘をまじえた部分がアクセントになっていて、これまたよかったです♪
明るくて、笑えてちょっとほろりと感動して、ラストの後味がとてもよくて。
機会があればぜひ♪
